ハイリスクな商品ほどハイリターンを狙えるのが投資の世界です。
ただ、たくさん儲けられるのはわかっていても、できる限りリスクの低い安全な投資を望む人は、個人向け国債を活用したいところです。
個人向け国債とは、国が発行する債券を利用した資産運用を言います。
一般の人が購入できる国債だと思えば理解しやすいです。
国が個人からお金を借りるために発行するもので、満期が設定されています。
金利が付いており、保有中に一定期間でお金を受け取れる権利を得られるのがメリットです。満期が訪れると償還されます。貸したお金に金利が上乗せされる結果になりますから、その分だけ資産を増やせるという仕組みです。
個人向け国債は投資商品の中でもかなり低リスクです。
日本経済の健全性はとても優れており、国が破綻する確率は極端に低いと評価されています。
民間の社債や株式などのように、会社が倒産して価値が無くなる心配をする必要がほぼないため、安心して保有し続けられるのがメリットです。
また、安全性が高いわりに、高い金利を誇るのも魅力です。
社債や株式には遥かに敵わないものの、民間銀行の預貯金に預けるよりも高い利回りを確保しています。
民間銀行の定期預金の金利は極端に低く、長く預けてもほんの僅かな利息しか付きません。長く使う必要のない資金があるなら、定期預金よりも国債を買って保有するのが圧倒的に有利です。さらに銀行といえども民間の企業や団体ですから、倒産リスクを持ちます。その点でも、国債は優れています。
個人向け国債を購入できる場所ですが、民間銀行や証券会社で受け付けています。窓口の他、ネット証券経由でオンライン購入も可能です。但し、いつでも受け付けているわけではなく、募集期間が決まっています。販売タイミングを常にチェックしておきたいところです。
購入するのに必要な資金は、最低1万円からです。1万円単位で注文できます。年率は期間によって異なります。
3年・5年・10年の3種類が発行されており、この内3年と5年が固定金利です。固定金利は購入した時の設定のまま満期まで保有し続けます。10年だけが変動金利です。半年ごとに金利が見直されます。基本的に保有期間が長いほど高金利に設定されているため、変動10年が最も利率が良い状態です。
国債は毎月発行されています。毎月のお給料から定期的に国債を購入することで、安全にコツコツと資産を増やすことができるなど、初心者にもおすすめの投資方法です。